リウマチ科|【公式】なかじま整形外科・循環器内科クリニック|高槻市富田駅すぐの整形外科、循環器内科

〒569-0814大阪府高槻市富田町3-1-10
Tel.072-690-3230
ヘッダー画像

リウマチ科

リウマチ科|【公式】なかじま整形外科・循環器内科クリニック|高槻市富田駅すぐの整形外科、循環器内科

リウマチ診療について

膝を抱えている画像

関節リウマチは原因不明の難病で、以前は完治の難しい病気とされてきました。しかし早期の診断と新たな薬の開発や治療法の進歩により、ほとんど症状がみられなくなる「寛解状態」を目指せる疾患となりました。
症状としては関節痛が続く、起床時に関節がこわばる、手指・手首・足の関節に腫れがみられるといったものがあります。変形性関節症など他の整形外科疾患との鑑別が必要ですが合併していることも多く、骨粗鬆症と共にリウマチ診療は整形外科診療の使命とも言えます。
症状があれば、ぜひご相談ください。

リウマチの概要を説明しているイラスト
早期発見による治療効果が大きい
リウマチの好発年齢と症状例を説明したイラスト

このような症状の方はご相談ください

  • 関節が痛い、腫れる
    • 重い物を持ったりすると、手首がズキンと痛くなる
    • 階段の昇降で、膝がズキンと痛くなる
    • ペットボトルのふたを開けるとき、手先がズキッと痛み空けられない
    • ドアノブを回すと、手首がズキッと痛む
    • フローリングの床を歩くときに足底が厚ぼったく感じて痛む
    • 指の第2関節(指先から2番目)や指の付け根に痛みや腫れがある
    • 手首、膝、足首の関節が腫れたり、痛んだりする
    • 指輪のサイズが大きくなった
  • 関節がこわばる
    • 起床してから10分以上、指がカチカチで動かない
    • 手がこわばっている感じがする
    • 牛乳パックが空けにくい
    • 足首がカチカチで、動かしにくい
    • 足が棒になったような感覚がある
    • 関節の曲げ伸ばしがつらい
  • 関節が変形している
  • 倦怠感がある
  • 微熱が続く
  • くび・わきの下・そけい部などの腫れがある(リンパ節腫大)
  • 皮膚科での治療で改善しない皮疹がある

関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症に多く見られますが、関節リウマチをはじめとする膠原病が隠れていることもあります。少しでも気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。

行われる検査・治療

関節リウマチの検査

関節リウマチの検査には血液検査と画像検査があります。

血液検査

  • 免疫関連・・・リウマトイド因子(RF)、抗環状シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)、MMP-3(マトリックスメタロプロテアーゼ-3)
  • 炎症関連・・・CRP(C反応性タンパク)、ESR(赤血球沈降速度[血沈、赤沈])
  • 貧血関連・・・赤血球、Ht(ヘマトクリット)、Hb(ヘモグロビン[血色素量])、血小板
  • リウマチ以外の病気と鑑別するもの・・・抗核抗体(ANA)

画像検査

  • X線検査(レントゲン検査)・・・基本的な画像検査で、関節や骨の状態を確認します。
  • MRI検査・・・骨の状態を高感度に確認でき、滑膜や関節の周りの筋肉や靭帯、軟骨といった骨以外の組織の炎症や腫れを確認することができます。
  • 関節超音波(エコー)検査・・・関節の炎症をリアルタイムで確認することができます。骨の破壊も高感度にみることができます。

リウマチ、膠原病に用いられる薬剤

  • 非ステロイド抗炎症薬
  • 副腎皮質ステロイド
  • 抗リウマチ薬(DMARDs)
  • メトトレキサート(MTX)
  • 免疫調整剤
  • 免疫抑制薬
  • 生物学的製剤
  • JAK阻害薬

関節リウマチと鑑別となる主な疾患

関節リウマチ、リウマチ性多発性筋痛症、痛風、変形性関節症、乾癬性関節炎、脊椎関節炎、全身性エステマトーデスなど

関節リウマチ

関節リウマチの好発年齢と症状例を説明しているイラスト
へバーデンとリウマチの痛みの部位の違いを示すイラスト
握手した時に痛みを感じる様子

先述の内容と重複しますが、関節リウマチは膠原病の中で最も多い疾患です。免疫の異常により関節を包む滑膜に炎症が起こり、それが増殖し、骨や軟骨を破壊します。放置すると関節が破壊され、日常生活に支障をきたすこともあります。主な症状は、関節の痛み、腫れ、朝のこわばりなどです。手足の指、手首に症状を認めることが多いですが(強く手を握られると痛い)、肘、肩、膝、足首などにもみられます。また、全身倦怠感や微熱、食欲低下などの全身症状や、皮膚(皮下結節など)、眼、肺など、関節以外の症状が出ることもあります。
近年、関節リウマチの治療は大きく進歩しており、骨および軟骨の破壊を積極的に抑える薬としてメトトレキサート、さらに骨破壊を強力に抑制する生物学的製剤やJAK阻害薬が導入され、寛解状態を目指せるようになっています。関節リウマチは関節の変形と破壊を引き起こして徐々に進行していく病気ですが、早期の診断・治療がとても重要です。関節の炎症も治まり、通常の日常生活を送ることができる時代になっています。
少しでも気になる症状があれば、ぜひ一度、受診ください。

リウマチ性多発性筋痛症

頸部(くび)、肩、腰部、大腿などに痛みやこわばりを生じる原因不明の炎症性疾患です。こわばりや痛みで「痛くて寝返りがうてない」「痛みやこわばりで起き上がれない」「肩や腕があがらなくなった」などの症状が現れます。関節痛は手指や足趾(足の指)などの小関節よりも肩や股関節などの大関節にみられ、関節の腫脹は比較的少ないことが、関節リウマチと異なる点です。全身症状としては発熱、全身倦怠感、食欲低下、抑うつ状態、体重減少を認めます。治療の第一選択薬は副腎皮質ステロイドです。

痛風

尿酸の結晶が関節に沈着することで起こり、足の親指の付け根に激しい痛みが生じることが特徴です。足根骨、足関節、膝関節、手関節、肩関節などにも痛みが生じることもありますが、発作が起きるのは一度に1カ所だけで、複数起きることはあまりありません。痛風の治療法としては薬物療法と生活習慣の改善がメインとなります。生活習慣の改善としては、過食を控えプリン体を多く含む食品(肉や魚の内臓や干物、エビ)やアルコールを控えます。過度な運動は尿酸値の上昇を引き起こすことがあるため、ウォーキングなど、負荷の低い運動が勧められます。

変形性膝関節症

変形性膝関節症の原因には加齢や膝への負荷の蓄積などが挙げられます。
膝関節痛を主訴に受診される方は非常に多く、先述の関節リウマチ等の膠原病、偽痛風、感染、痛風、それぞれ治療法も異なるため鑑別・除外診断が重要となります。膝関節症に対する手術療法は年齢や変形程度などにより手術療法が異なりますが、主に人工膝関節全置換術(TKA)が行われており、手術までの橋渡しとして当院では理学療法や関節注射、投薬による鎮痛、物理療法を行っています。手術のタイミングは生活様式やそれぞれの患者様の背景により変わりますので一緒に考えさせていただければ幸いです。

乾癬性関節炎

乾癬という皮膚疾患に合併する病気で、関節や腱付着部、指に炎症をきたす病気です。乾癬は、髪の生え際や肘、膝、でん部などに多く出現し、発疹と、銀白色のフケのような鱗屑(りんせつ)を認めます。治療は関節リウマチと同様に生物学的製剤を使用します。

脊椎関節炎

脊椎関節をはじめとする胸鎖関節、仙腸関節などの体幹部の関節と、手指関節などの末梢関節に炎症が生じる病気です。進行すると関節の動きが悪くなり、「背中が曲がらない」「首が回りにくい」といった症状が現れます。

全身性エリテマトーデス

全身の様々な臓器に炎症や障害を起こす自己免疫疾患で、関節、皮膚、腎臓、神経などを中心に症状が現れます。30歳前後の女性に好発し、関節痛、皮疹、光線過敏症、脱毛、口内炎など多彩な症状がみられます。最も特徴的なのは蝶形紅斑と呼ばれる両側の頬部と鼻に広がる皮疹です。指定難病であり診断となれば近隣の膠原病内科へご紹介させていただいています。

TOP